障害年金の不支給通知に関するＱ＆Ａ

　障害年金の請求をすると、数か月の審査を経た上で、自宅に結果の通知が届きます。

　障害年金が受給できる場合は、「年金証書・年金決定通知書」という書類が届きます。

　一方で、障害年金を受給できない場合は、「不支給決定通知」という書類が届きます。

　不支給決定通知が届いた場合は、なぜ、障害年金が不支給となってしまったのかを調べることが重要です。

　障害年金が不支給となってしまった理由は、厚生労働省に対して「保有個人情報の開示請求」を行い、「障害状態認定表」や「障害状態認定調書」といった書類を取り付けることによって確認することができます。

　障害年金が不支給となったことに不服がある場合は、不支給処分を知った日から３か月以内に、地方厚生局の社会保険審査官に対し、「審査請求」という手続きを行うことができます。

　審査請求を行うと、社会保険審査官が、不支給決定が妥当であったか否かを審査することになります。

　審査請求の結果は、「決定書」という書類で自宅へ通知されます。

　審査請求を行っても不支給の結果が変わらなかった場合は、審査請求の結果を知った日から２か月以内に、社会保険審査会に対して、「再審査請求」という手続きを行うことができます。

　再審査請求の結果は、「裁決書」という書類で自宅に通知されます。

　再審査請求を行っても不支給の結果が変わらなかった場合は、行政訴訟を提起して、裁判所に審理をしてもらう方法もあります。

　どのような手続きを行っても不支給の結果が変わらなかったという場合でも、後日、障害の状態が悪化すれば、その時点から障害年金の受給ができる可能性があります。

　その場合は、再度、障害年金の請求の手続きを行うことになります。

　初回の請求時に提出した資料からでは不支給はやむを得ないと思われる事情がある場合は、審査請求等の手続きを行うのではなく、再申請を検討した方がよい場合も少なくありません。